サロン・ド・テーブルUmemoto 代表 梅本 光江 連載コラム 暮らしを彩るWatashiiro 第28回  ガラスのおもてなし

ガラスのおもてなし

真夏日の楽しみは優しく冷えたお部屋でいただく一杯のお茶!
水出しした緑茶や紅茶、いえいえ、あえてあたたかなお茶だって美味しいおもてなしになりそうです。そして一緒にお出しする綺麗な和菓子やデザートもとても楽しみな一品。 ことしの夏のように太陽が連日ギラギラ輝く夏は身も心も少しホッとするお茶のおもてなしがうれしいものです。

こんな時に使いたい器の一つにガラスの器はぴったりなお道具。
懐かしい香りのミルクガラス、美しい模様のカットガラスや切子のガラス、涼しげな気泡が入った手吹きガラスやすりガラス、おもてなしのお茶や食べ物に合わせて、それぞれの手法や形、色を楽しむのも素敵なコーディネート。あなたならどれを選ぶ?

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暮らし方も趣味もいろいろ...そこで今年私は切子ガラスをあれこれ使っておもてなしを提案しています。
沢山あるガラスの中の一つ切子ガラスといえば江戸時代庶民が日常的に使う事から出来上がった江戸切子と、薩摩藩が藩の事業として力を入れ庇護のもと大きく発展した薩摩切子という2種類があり、どちらもとても美しいカットが施されたガラスで色被せガラスが有名ですね。

そんな被せガラスでのおもてなしはそれだけで楽しく美味しい雰囲気に。

例えばレモンの果汁で作ったシャーベットはミントやエディブルフラワーを飾りにしてブルーの切子ワイングラスに。 プルンと甘いパンナコッタはお庭のかわいらしい真っ赤な草イチゴを添えて赤い切子のコンポート皿に。どれもグーンと格が上がったおもてなしに変身です。 また少し小ぶりの透明カットガラスでいただくお抹茶も何とも風情ある一服になりましたし、フルーツビネガーを使ったライスサラダもお洒落に演出。(あらっ、これは軽いランチタイムね)

まだまだ暑い夏はこれからが本番!!どうぞ今年の夏はガラスの器をお茶時間に使ってみてはいかがでしょう。
いつもと違うおもてなしに楽しい会話が弾みそうです。

サロン・ド・テーブルUmemoto 代表 梅本 光江
監修
サロン・ド・テーブルUmemoto
代表 

梅本 光江

学生の頃から花の美しさに魅せられ華道を学ぶ。
その後、ヨーロッパのフラワーアレンジメントやテーブルコーディネートに関心を持つようになり、インストラクターを取得。
現在、札幌で唯一のお花・お料理・テーブルセッティングを中心としたおもてなしとマナー教室、そしてプリザーブドフラワーの教室を開講。その他、ギフトやウエディングブーケ、ディスプレイなども手がけている。