大場 理恵 連載コラム 第3回 老化が進行する「ドロドロ血」とは

老化が進行する「ドロドロ血」とは


前回のコラムで自律神経の乱れについてお話をいたしました。その自律神経の乱れから生じる症状の一つに血流の乱れがあります。昨今は高齢者に限らず若い方にも、コレステロール、中性脂肪、血糖値が高い人が増えています。健康維持はもちろん、美容にも、血液をサラサラにすることの重要性をお伝えしていきたいと思います。

細胞や皮膚が年齢を重ねて老化するように、血管も徐々に老化し固くなり、血管の弾力がなくなりもろくなります。それが動脈硬化です。動脈が固くなると、血液をうまく送り出せず心臓に負担をかけてしまいます。また血管の内側がもろくなり、血管の中がせまくなったり、細い血管が詰まってしまったりします。そのため、必要な酸素・栄養がからだに行き渡らず、臓器や体組織が正しく機能しなくなります。このような症状は加齢だけではなく、生活習慣や環境、ストレス、体温、ドロドロ血液、食生活の乱れ、運動不足や体力低下、タバコ、アルコールなどの影響で起きることもあり、若い方でも十分な発症原因を抱えているのです。特に、女性で冷え性に悩んでいる方は、体温が上がりにくい症状からドロドロ血の状態の方が多いと思われます。

ドロドロ血になってしまうと、血液が末端の血管まで栄養分をスムーズに送り出すことが困難になってしまうため、肌の細部まで栄養が届かず肌の老化が著しくなります。ドロドロ血の状態では、美容のためにサプリメントやコスメなど使用していても、血液が肌まで栄養を運ばないので、無意味になってしまうのです。

ストレスは美容の大敵〜自律神経の乱れ〜
ここで、血管・血液ドロドロ可能性チェックをしてみましょう。
  • ◆ ジャンクフードやインスタント、脂っこいものをよく食べる
  • ◆ 喫煙していてる
  • ◆ まったく運動をしていない
  • ◆ 不規則な生活を送っている
  • ◆ 早食いだ
  • ◆ 野菜をあまり好んで食べないほうだ
  • ◆ 手足が冷たく、しびれた感じもする
  • ◆ 最近、物忘れが多い
  • ◆ ストレスが溜まっている
  • ◆ 責任感が強く仕事は手を抜かない
  • ◆ いつも忙しく時間がないと思っている
3個以上あてはまっている人はドロドロ血の可能性が
高いと思われますので注意が必要です。
ドロドロ血になった血液をすぐに戻すことは難しいため、日頃の生活習慣や食生活の見直しが大事になってきます。 サラサラ血を維持できるように「がんばって取り組む」のではなく、「すすんで取り込みたくなる」改善法を次回のコ ラムでお伝えしたいと思います。

トータルビューティーサロン ヴィラ オーナーセラピスト 大場 理恵
監修
トータルビューティーサロン ヴィラ
オーナーセラピスト 

大場 理恵

札幌の大手サロン勤務後、自分自身がより近い距離でお客様と向き合うことがキレイへの近道と考え、トータルビューティーサロンを2004年開業。
全国でも珍しいイオン棒を使った施術が好評を呼び、2013年には東京店をオープン。
サロンワークの他、美容コラムの執筆・イベント出演など幅広く活動。