サロン・ド・テーブルUmemoto 代表 梅本 光江 連載コラム 暮らしを彩るWatashiiro 第7回「寒い季節は温かみのある陶器の器で楽しみましょう」

寒い季節は温かみのある陶器の器で楽しみましょう

雪虫が舞い始めたらそろそろ初雪……と言われているように、今年も初雪が降り久々の雪に身体の芯まで冷たくなるような気がします。そんな冬はやはり温かい食べ物でおもてなししたいものですね。お大根がたっぷり入った煮物、コトコト時間をかけて煮込んだお豆料理にシチューやカレー。
誰もが知っているお料理ですが、それぞれの家庭の味があって、それはそれは立派なおもてなし料理で、なによりも寒い季節にはうれしくなるお料理だとおもいます。

昔から先人が教えてくれた知恵は、なるほど理にかなっていてすばらしいものです。外が寒くなる頃にじっくり時間をかけて作るお料理は、コンロの熱やおなべの湯気で乾燥ぎみの湿度も上がり、お部屋の中も温かくなるのです。
反対に真夏はなるべく火を使う時間が短いお料理が多いような気がしますもの……。

このように、寒い季節はお部屋もお腹も温まり幸せな季節です。そしてせっかくですからお料理を美味しく見せる食器にもこだわってみませんか?

食器にはさまざまな形があり、色も素材も違いますが、たとえば作られる材料によって磁器と陶器のふたつに大きく分けられています。磁器は陶石で作られ見た目が白く硬いイメージ、陶器は陶土で作られ見た目が柔らかく温かいイメージです。またこの陶器はどちらかと言うと保温性に優れているとも言われています。分かりやすく言えば土鍋を利用したお料理は冷めにくいでしょう。

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このようにお料理を盛り付ける器にも、その特徴をよく考えて食卓に出すのは楽しいと思います。
木枯らしが吹いてチラチラ雪が舞う寒い季節には、陶器の器を使い温かいお料理でおもてなししてみませんか?

サロン・ド・テーブルUmemoto 代表 梅本 光江
監修
サロン・ド・テーブルUmemoto
代表 

梅本 光江

学生の頃から花の美しさに魅せられ華道を学ぶ。
その後、ヨーロッパのフラワーアレンジメントやテーブルコーディネートに関心を持つようになり、インストラクターを取得。
現在、札幌で唯一のお花・お料理・テーブルセッティングを中心としたおもてなしとマナー教室、そしてプリザーブドフラワーの教室を開講。その他、ギフトやウエディングブーケ、ディスプレイなども手がけている。